入境検疫措置の緩和で「0+3」(ホテル隔離ゼロ+在宅医学観察3日間)が実施され、各界では「0+0」も遠くはないとみて旅行客を迎える準備を進めようとしている。現地各紙によると、香港政府観光局(HKTB)は少なくとも1億ドルを拠出し、出入境再開後にすぐさま世界で香港のプロモーションを展開する計画だ。プロモーションはまず東南アジアの短距離地域に集中し、中国本土についてはまだ検疫措置が緩和されないことから当面は大規模なプロモーションを行うことはないと指摘。香港のフライトの輸送力不足と香港ドル高の影響を受けて来港旅客にとっては旅行コストが増大している。特区政府が実際に「0+0」を実施しても来港旅客数は短期的にV字型回復することはなく、香港へのリベンジ的旅行も現れないとみる。だが海外旅行客は一貫して香港をアジア旅行の第1の目的地としていることから、長期的には香港が再び旅行客を引きつけると期待している。