第24回冬季オリンピックが2月4日、北京の国家体育場「鳥の巣」で開幕した。5日付現地各紙によると、開会式には習近平・国家主席やロシアのプーチン大統領ら世界の要人が出席。中国の「二十四節気」をテーマにしたカウントダウンによって開会式が始まり、最新テクノロジーを駆使して「氷の立方体」「レーザー彫刻刀」「氷の五輪マーク」の視覚効果を生み出し、氷を破って一体化するとの意味を込めた。最後の聖火点灯は従来の慣例を覆し、聖火リレーの最後のトーチを直接聖火台に差し込むだけで点火しなかった。大きな火を焚かずに小さな火を灯すことで低炭素社会を目指す理念を表した。
聖火リレーの最終ランナー2人のうち1人を新疆ウイグル族の女性選手が務めたことは、米国が新疆の人権問題を喧伝して外交ボイコットを展開する中で意味深長といえる。新型コロナウイルス感染症(COVID—19)流行発生後に初めて予定通り開催された世界的スポーツイベントとなり、北京は史上初の夏季・冬季のオリンピック開催都市となった。会期中の16日間に世界各地から集まった2800人余りの選手が北京、延慶、張家口の3つの開催地で史上最多の109枚の金メダルを争奪する。